ご無沙汰しております。
私事ではありますが、先日無事娘たちは小学校を卒業することが出来ました。
卒業生とその保護者と先生だけという、規模縮小の式ではありましたが、
先生からの心温まるはなむけの演奏もあり、6年間を締めくくるにふさわしい思い出深い卒業式でした。
僭越ながら、旅立つみなさんにはなむけの言葉を送りたいと思います。
ご卒業おめでとうございます。今年度は新型コロナウィルスの感染拡大防止のための措置として、
当然と思ってきたこれまでのような卒業式ではなくなってしまったこと大変残念に思います。
しかし、この状況を理解し、受けいれ、対処してきた事はあなた方にとっての成長です。
私がみなさんに送りたい言葉・・・それは・・・
「これからの人生、どうぞ、あきらめてください!!」
「あきらめる」と聞くと、「挑戦しない、途中で投げ出す」と想像するのが大半だと思いますが、
実は個性心理学では「あきらめる」というのは「明らかに認める」事を言います。
「自分の個性を認める」これは生きていくうえでとても大切なことだと思います。
自分を認めるということは他人との違いを認め、自分を受け入れることにつながります。
自分が受け入れられたら、自分と違う他人も受け入れられるようになり、それがやさしさや思いやりになります。
思った分まわりからも大切に思われるようになります。だからぜひ、この考え方を身につけて下さい。
きっと気楽に楽しく生きることが出来ます。
新年度、新しい生活や環境の中でとまどいもあると思います。だけど、焦る必要はありません。慣れればいいのです。
自分が出来ることを丁寧にやっていけばいいのです。それを続ければ、おのずとやるべきことが見えてきます。
時間は平等にあります。でも残念ながら人の一生の長さは平等ではありません。
「やさしくたくましい心をもち、幸せに気づき、それを感謝出来る」
そんな充実した人生を送ることができるよう、私たち大人も「親」としてそして時には「人生の友」として、
あなた方を変わらず見守っていきたいと思います。
令和2年3月27日
小倉 味穂